強度変調放射線療法(IMRT)のご案内

平成18年8月

東北大学病院泌尿器科
東北大学病院放射線治療科

 

転移のない前立腺癌に対しては手術(全摘術)と並んで、放射線療法もほぼ同等の治療効果が得られることから広く施行されています。全国的には一般に3次元原体照射法(3D-CRT)による70 Gy前後の線量で治療が行われていますが、線量を増加させるほど癌の再発率が低くなることは米国の成績で明らかになっています。従来は線量を増やすと下痢や排尿困難などの副作用も強まるとされていました。しかし、東北大学病院で行っている強度変調放射線療法を用いると、線量を増加させ、かつ副作用も軽減するという二重のメリットを得ることが出来ます。予め金マーカーという目印を前立腺内に入れておき、精密な治療プランを個々に作成、このマーカーをガイドに照射するため、膀胱内の尿や直腸内のガスの影響を受けずに目的とする前立腺と精嚢にのみ集中的に高線量を照射出来るのです。

東北大学病院泌尿器科では放射線治療科と共同で、高リスク群とされるグリソンスコアの高い例や精嚢浸潤のある例にも積極的にこの強度変調放射線療法に取り組んで来ました。東北大学病院での照射線量は80 Gyと国内最高ですが、目立った副作用はなく仙台市内の患者は外来通院で治療を終えています。

平成20年4月1日より保険適用となりました。

この強度変調放射線療法を希望される方は、紹介状、レントゲン写真と組織検査時のプレパラート(ガラス標本)を持参の上、当科外来を受診して下さい。

 
東北大学病院のIMRT装置 IMRTの照射プラン(5門固定照射)

このページを印刷する このウインドウを閉じる