新居。築70年ぐらいのアパートです。<序章>
春光うららかな季節となってきた仙台を発ち、例年より早い開花を迎えた東京の桜を眺め、成田を飛び立ったのは2018年3月27日。花粉症に悩まされずに済むという有難い情報とともに降り立った北米の地は、溶けきらない雪が残った、冬に逆戻りしたような肌寒いところであった。同僚となる中国人が空港まで迎えに来てくれて、初めてのNice to meet you.
ロチェスターは田舎だよ!という同僚の話を聞きながらホテルに行く前に向かうは巨大スーパーCostco。ここNY州では運転免許の申請に身分を証明する点数が必要でスーパーの会員証も1点としてカウントできるのだ。幸運なことに前任者から車を譲っていただけることとなり、車の所有者変更手続き・免許申請のための点数集めを初日から手伝ってくれたのだ。住所を証明する書類が必要だったがそこは同僚が押し切り、手に入れたGold Star Memberカード(年会費60ドル)には到着初日の疲れと期待が混じった顔が白黒で印されていた。今日は歓迎会だよ、と言ってごちそうしてくれたCostcoの巨大なピザはアメリカの味がした。
アメリカでは医療費抑制ために病院受診のハードルが高くなっており、日本では処方箋が必要な薬もスーパーで大量に買える。Costcoでも食料品の他、家電、家具、衣料品そして医薬品も売っている。広さに圧倒されながら歩いた初めてのCostcoの最終コーナーには、大量・高用量の抗アレルギー薬が売られていた。
<序章のおわりに>
Rochester大学River Campusにて。アメリカニューヨーク州にありますロチェスター大学に留学中の後藤です。留学してきてもうすぐ半年が経とうとしていますが、みなさん私は元気でやっています。寒かったロチェスターも5月になると一気に花が咲き始め、自然豊かな美しい季節となり、6月末には暑さのピークを迎え、既に朝晩は涼しい8月を過ごしております。
ここは山下先生がかつて留学していた場所であり、渡米前にはいろいろ情報を頂けて助かりました。こちらの雰囲気は山下先生の留学便りも参考にしていただければと思います。留学中の様子や今後留学する人に役に立ちそうな話を、これから何回かにわけてお届けしたいと思います。(2018.08.30)