山下 慎一

渡米しました


【ロチェスター大学】
ロチェスターに到着して1週間があっという間に経ちました。
ロチェスターといってもメイヨー・クリニックのあるミネソタ州のロチェスターではなく、ロチェスター大学のあるニューヨーク州のロチェスターです。

また、ニューヨーク州といっても皆さんがよく知っているニューヨークとはかなり離れており、オンタリオ湖岸に位置し、ナイアガラの滝まで車で1時間半とのことです。カナダの国境に近く、周りの人からあそこは‘寒いぞ’といわれ、それを覚悟して真冬の準備をしてきたのですが、雪は全くなく、この1週間天気もよくとても快適に過ごしました。これならゴルフをしてもいいかなという天気で、札幌の3月はそうは思わなかったので、仙台に近いかと思います。ただ、冬の感想はひと冬無事に越してからにします。

また、ロチェスターは昨年学会で訪れたシカゴ、サンフランシスコ、ついでに寄ったボストンみたいな都会ではなく、とてものどかな感じの町で、住みやすそうな気がします。

世間は狭い


【ラボがあるStrong memorial hospital】
私も今回の留学が決まるまでロチェスターがどこにあるか知りませんでした。
たまたま飲み会でNBグループの大先輩と留学の話をする機会があり、渡航先の話をしたところ、知り合いがいるからと言われました。私の方が‘エー、ロチェスターですよ’と聞き返してしまいました。すぐに紹介してくださり、アパートの情報やこちらの生活についていろいろ教えていただきました。本当に助かりました。

また、上原記念財団の受賞式に参加した時、釧路からみえていた泌尿器科医と隣り合わせになりました。分野が一緒ということで話がはずみ、私も2年間札幌にいたことなどを話したところ、北海道地方会で私の話を聞いたよと言われました。東京で、たまたま席が隣になったのは何かの縁なのでしょうか?どこでどうつながるか分からないので、これからは人と人とのつながりを今まで以上に大切にしたいと思います。

アパート探し

留学したひとからアパートは‘自分でみてから’決めた方がいいよといわれ、インターネットで調べると2- bedroomのアパートは大学周辺にそれなりにあり、行けばすぐ見つかるだろうとのんびり構えていました。子供がいるので、学区については早くから情報を集め、評判の良い学区の物件にしたいと考えていました。

留学2か月前になり空室の確認にあるアパートオフィスに問い合わせをしたところ、君たちは2-bedroomには入れないよとすぐに返事がきました。このあたりは1-bedroomに2名までとの法律があるらしく、2-bedroomまでの物件しか持っていないところにはことごとく断られ、5人家族には3-bedroomもしくは2-bedroom+denが必要と気付かされました。そこから焦ってそれらの物件に問い合わせをしましたが、それほど数もなく、しかも大学近くは待っているひともあり、渡米まで良い返事がもらえませんでした。当然返事がこなかったところもあります。行けばなんとかなるだろうと思った反面、家がすぐにみつかるのかという不安もありました。

渡米直後にラボの知り合いが電話で直接交渉してくださり、なんとか物件をみることができました。希望していた地区で、建物も申し分なかったのですが、ソーシャルセキュリティーナンバーがまだなく、しかもこちらでもらう年収がそこの物件を借りる条件に達していなかったため、6か月分の家賃を銀行の小切手であらかじめ払ってほしいと言われました。そこから急いで銀行口座を開設、まとまったお金を入金し、なんとか要求された金額を準備することができました。

渡米後8日目に入居できたのは、ラボの人たちが親身になってご協力してくださったおかげで、こちらの人々の温かさにとても感謝しています。ひとによっては希望の物件がみつかるまで1カ月ホテル暮らしをしたとも聞いたことがあり、1週間で決まりホッとしています。

まだ渡米して1週間です。これからいろいろな体験をすると思います。機会をみて、またご報告したいと考えています。

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