海法 康裕

8. 入れ墨奉行・・・見参!!

こちらで生活していると、特別なミュージシャンやスポーツ選手に限らず、若い人を中心に‘タトゥー’いわゆる‘入れ墨’をしている人が非常に多いのに気がつきます。簡単には消せないのは日本もアメリカでも同じであり、相当の覚悟が必要だろうなあ・・なんて思っていましたが、話を聴くと結構気軽に行われているようで、男性は腕、女性は足首や腰などのワンポイントが一般的で‘おしゃれ’表現のひとつだそうです。ここは自由の国アメリカなので、別に誰が何の入れ墨しようと全然気にならない・・・はずなのですが、個人的に、何が書いてあるの?出来栄えはどうなの?とついつい興味で見てしまいます。

ところで、ここ数年、漢字を使ったタトゥーが流行っているそうです。確かに模様・絵柄が氾濫する中で、シンプルに刻まれた漢字は、文字そのものにメッセージ性があり目立ちます。こちらの人曰くCOOL !!なんだそうです。メジャーどころではNBA(バスケットボール)のアイバーソン選手が“忠”という文字を首に刻んでいるのは有名で(チーム、家族、友達への忠誠心を表しているそうです)、このアルファベット文化圏で“漢字”がカッコイイと思われていることを少しうれしく感じたりします。そんなこんなで、街を歩くとついつい漢字タトゥーを探してしまいます。すれ違う人々のタトゥーをチェック、漢字入れ墨は見逃しません・・・入れ墨奉行であります。

いざ、探してみるとそれほど見かけない(本当に流行っているの?)ですが愛、友、力などにちらほら遭遇します。・・・しかし、だんだん変なタトゥーにでくわすようになりました。はじめにあれっ?とおもったのは・・・“味”・・・でした。調理師なのかなあ?? その後しばらくして太い上腕に“疲労”の2文字を発見!・・・・どうみても健康そうな肉体労働者。んんん…どうやら、いいかげんな文字選択をする彫師がいるようです。なんだか雲行きが怪しいです。自称入れ墨奉行、ひきつづき調査です。

【 結果報告 】・・・、結構いました!おかしなタトゥー。紹介します。

“ 愛再 ” :・・・よくわかんないけど、なんかあぶない
“ 父親の日 ” :言いたいことはなんとなくわかるけど、なんか・・変。
“ 蛙 ” :どうして?どうして?カエルちゃん!!
“ 汁 ” :・・・みそスープ・・・ですか??

どうやら、文字の“形”だけで選択しているとしか思えません!!なかなか消えないのだからもっと慎重になってほしいものです。そのうちもっと安易な‘激辛’とか‘非常口’などに出会いそうです…んんん。

頭が痛くなってきたので、入れ墨奉行は今日を持って閉業です。それにしても・・・・・大丈夫かい??アメリカの若い衆!!

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