2010米国泌尿器科学会 （ＡＵＡ）ベストポスター賞　受賞　講師　中川晴夫

この度、2010年米国泌尿器科学会にてBest Poster賞を受賞させていただきました。今回の研究報告は、高齢者では、夜間排尿回数が増加するほどその後の死亡率が上昇することを示した初めての報告です。夜間頻尿は様々な病態から発生しますが、その全ては未だに解明されておらず、その治療も確立しているとは言い難いところです。今回の報告では高齢者において夜間頻尿は様々な既往疾患を補正した後にも死亡と関連する重要な因子であることが示され、死亡に関連する疾患の初期症状である可能性が示唆されました。今後、夜間頻尿の予防や治療についてもさらに研究を進めたいと考えています。

この研究に際しては、当科の荒井教授を初めとする医局員の方々、統計解析を行っていただいた運動学分野の皆様、疫学調査全体のシステム構築や貴重な助言を頂いた公衆衛生学分野の皆様の多大なご協力をいただきました。深く感謝いたしております。