教授挨拶
次世代を担う医学生と若き医師達へ
泌尿器科は、新生児から超高齢者まで男女を問わずすべての年齢層を対象としています。そのなかで取り扱う疾患は、泌尿生殖器系悪性腫瘍、排尿障害、尿失禁、男性不妊とアンドロロジー、男性性機能障害、小児泌尿器疾患、副腎などの内分泌疾患、尿路結石症、尿路感染症、など多岐に渡っています。
泌尿器科臨床では、診断から治療まで、内科的治療から外科的治療まで、一貫して泌尿器科医が行って完結することができます。ロボット支援手術や腹腔鏡下手術に代表される低侵襲治療法、骨盤内手術と機能温存、尿路再建、抗癌化学療法、高齢者排尿管理、小児先天異常手術、顕微鏡下精路再建、など多方面で、質の高い医療の提供と先端医療技術の開発・研究をめざしています。基礎部門では、泌尿器科悪性腫瘍の分子生物学的解明、糖鎖生物学的アプローチによる癌の進展と抑制メカニズムの解明と新規バイオマーカーの開発、排尿機構の解明と機能再建、男性機能障害の基礎と臨床、人工臓器開発と再生医科学、閉塞性腎症の解明、男性不妊の遺伝子解析、など多くのテーマに取り組んでいます。国内外を問わず臨床および基礎において多数の共同研究を進めています。
泌尿器科の卒後臨床研修から専門医研修では、若い医師たちが初診から治療そして術後の経過観察から看取りまで、患者と接することによって高度な医学知識と技術そして医師としての豊かな人間性を形成して行くことをめざしています。東北大学泌尿器科専門研修プログラムでは、各自の研修状況を把握し、充実した臨床経験を積むための適切なドアバイスを行います。高齢化社会の到来を迎え、すべての医療現場で泌尿器科の専門的知識・技術が求められています。また婦人泌尿器疾患の増加により、女性泌尿器科医の需要もますます高まっています。
今こそ自由闊達に活躍する若きエネルギーを必要としています。
次世代を担う若き医師達諸君!泌尿器科医を目指そう!