東北大学病院 泌尿器科 外科病態学講座泌尿器科学分野

東北大学病院 泌尿器科 前立腺 尿失禁 人工尿道括約筋 人工括約筋

Home          後期研修プログラムのご紹介

後期研修プログラムのご紹介

はじめに

泌尿器科では腎、尿路、男性生殖器、副腎などの様々な疾患を扱い、診断から治療まで一貫して行 えるのが特徴です。泌尿生殖器腫瘍、排尿障害、性機能障害、婦人泌尿器科疾患、小児泌尿器科疾患、男性不妊アンドロロジー、内分泌外科、尿路感染症。尿路結石、腎機能障害など幅広い領域をカバーしています。患者さんも年齢性別を問わず、小児から高齢者に至るまで多岐にわたっています。高齢化社会の到来に伴い、特に前立腺癌、前立腺肥大症、高齢者排尿障害、尿失禁などの婦人泌尿器科疾患などの著しい増加がみられ、泌尿器科医の果たす役割はますます大きくなっています。

東北大学泌尿器科では、スーパーローテート研修終了後に泌尿器科専門医を目指す医師のために研修プログラムを用意しています。このプログラムは東北大学泌尿器科をセンター病院とする教育委員会によって運営され、各研修医師が質の高い研修を効率的に達成できるようにきめ細かな支援をおこないます。

後期研修プログラムの概要

  1. スーパーローテート研修終了者を全国から公募し、東北大学およびその提携関連施設にて4年間の研修プログラムに基づいて専門的な研修をおこないます。
  2. 研修は大学および最低3ヵ所の関連施設にて行い、4年終了後に泌尿器科学会専門医資格を取得します。
  3. 大学における研修は最低6ヶ月間を予定します。大学では泌尿器科の基本的な事項の他に、泌尿生殖器腫瘍、泌尿器腹腔鏡手術、排尿障害、性機能障害、男性不妊などを中心に学ぶことが出来ます。
  4. 宮城県立こども病院では、尿道下裂、膀胱尿管逆流症、水腎症、などの小児疾患に対する高度で専門的な診療を短期間に集中的に学ぶことが出来ます。
  5. その他の関連施設でもそれぞれの地域性や疾患の特長を生かした質の高い専門医教育を受けることが出来ます。
  6. 4年間のプログラム終了後は、希望に応じて大学院入学、大学病院または他病院での発展的臨床研修などのオプションが用意されています。
  7. 研修プログラム参加者は常に研修手帳を持参、これに準拠して研修を行い、指導医もこれに沿って指導します。

東北大学泌尿器科における手術研修

東北大学では優れた泌尿器外科医を養成するために、様々な手術研修の機会を提供しています。内視鏡手術や腹腔鏡手術は、患者さんの了解のもとにすべて収録し、データベース化したDVDビデオライブラリーを構築しています。手術の前の予習はもちろんのこと、自己の手術の復習にも威力を発揮します。開放手術も腹腔鏡を用いて術野をリアルタイムにモニターしながら教育をおこなっています。このビデオライブラリーは、研修プログラムの参加者であれば、関連病院で研修中であってもいつでも閲覧して手術の勉強に利用することができます。多数のスタッフがロボット支援手術資格をおり、東北大学及び関連施設で指導を行っています。ダヴィンチ導入施設では随時オンサイト・トレーニングが行われています。


DVD手術ビデオライブラリー


モニター画面による術中教育


ロボット手術オンサイト・トレーニング

また東北大学泌尿器科では、大学および関連病院を含めて多数の泌尿器腹腔鏡手術技術認定医を擁しています。これらの認定医が基本的な腹腔鏡手術手技を丁寧に指導しています。ブタを用いた腹腔鏡手術実習も随時行っています。この実習は日本Endourology・ESWL学会の公認を受けており、実習終了証書は将来の腹腔鏡技術認定の申請書類としても有効です。

ブタを用いた腹腔鏡手術実習

研修ローテート病院の一つである宮城県立こども病院では、停留精巣、後部尿道弁、尿道下裂、膀胱尿管逆流症、水腎症、などの小児疾患に対する高度で専門的な手術を集中的に学ぶことが出来ます。現在、小児泌尿器科は専門分化した一部の病院のみに診療が集中する傾向にあり、多くの研修施設ではまとまって勉強する機会がほとんどありません。東北大学のプログラムでは専門医研修期間中に、短期間できわめて密度の高い小児泌尿器科研修を受けることができます。このように小児泌尿器科研修を組み入れた泌尿器科研修プログラムは全国的にみてもあまりありません。

研修施設一覧(H28年現在)

研修提携施設

研修施設マップ


TOP