東北大学病院 泌尿器科 外科病態学講座泌尿器科学分野

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研修生の声

AUAの思い出  村川 裕希

医師3年目の村川裕希と申します。私は前期研修の2年間を東北大学病院で過ごさせて頂きました。私の研修について少しお話しさせていただきます。

私は、東北大学病院での研修を始めた当初、将来自分が何科に進みたいのか、何をやりたいのかまったく見当がついていませんでした。そのため、東北大学病院の研修の特徴でもあるホスト科制度では泌尿器科ではなく、卒後研修センターに設定させていただいていました。しかし、もともと女性泌尿器に興味があったため、研修医1年目の冬に東北大学病院の泌尿器科を3ヶ月間ローテートさせていただきました。そこでは、積極的に膀胱鏡検査などをやらせていただき、また数多くの手術にも参加させていただきました。さらには精巣癌に対する高位精巣摘除術を上級医の指導の下、執刀医として行わせていただきました。また、毎日出てくる疑問点について上級医に質問すると、後期研修医の先生は一緒に考えてくださり、上級医からは熱い指導をしていただきました。かなり濃密な3ヶ月間を過ごさせていただき、泌尿器科への興味が強くなったため、上級医に研修医2年目の研修先についてご相談したところ、東北労災病院の浪間先生の下での女性泌尿器科についての研修、福島の白河厚生総合病院での地方病院泌尿器科での研修を勧めていただきました。東北労災病院では女性の膀胱脱などの治療、白河厚生総合病院では透析を含めた治療を勉強させていただきました。

この濃厚な泌尿器科での研修で私の泌尿器科医への気持ちが固まり、今年の4月に東北大学病院泌尿器科に入局させていただき、泌尿器科としての後期研修をスタートさせました。現在、泌尿器科医は2~3%、女性泌尿器科医は0.5%と数は少ないですが、女性泌尿器科医は女性泌尿器疾患への関心の高まりなどにより増加傾向であり、泌尿器科医自体もロボット支援による最先端手術の導入により増加しています。自分の力を試す場として発展途上の泌尿科化分野は穴場ではないでしょうか。

話は変わりますが、今年の5月初めから1週間、アメリカのオーランドで開催されたAUA Annual Meeting(American Urological Association)に新人全員で参加させていただきました。オーランドはかの有名な夢の国、ディスニーワールド、ユニバーサルスタジオがある場所として有名ですね。泌尿器科では毎年このアメリカでの学会に新人全員を参加させてくださっています。とても素晴らしい制度ですね。

さらに驚きなのは、私は研修医時代ちょうどこの時期に泌尿器科を研修させていただいていたこともあって、去年もサンディエゴで開催されたAUAに参加しているのです。2年間連続参加です。これは新人としては自慢です。

そして今年は夢の国に入国したので、思う存分満喫させていただきました。ディズニーワールドは学会のレセプション会場にもなっていたため、偉い先生方も童心に返って楽しんでいらっしゃいました。やはり夢の国は素晴らしいですね。

もちろん学会会場では先生方の素晴らしい発表にも耳を傾けました。しかし、私の拙い語学力ではその場では半分も理解できず、英語力の必要性を痛感しました。

泌尿器科では1週間に2回朝のカンファ前に論文を先生方が交代で読み合う時間が設けられています。ここで英語の論文を避けがちな新人も英語力を培うことができます。

以上、私からは泌尿器科での研修とアメリカの学会についてお話しさせていただきました。これを読まれた方が少しでも泌尿器科に興味を持ってくださることを願っています。


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