東北大学病院 泌尿器科 外科病態学講座泌尿器科学分野

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こんな症状ありませんか?

「尿が漏れる」、「トイレまで間に合わない」

尿もれは生活の質(Quality of Lif, QOL)を著しく低下させます。尿失禁で悩んでおられる方は実はたいへんに多いのです。恥ずかしいので我慢している方がほとんどです。尿失禁の状態や原因に応じてきちんとした治療法があります。

ひとくちに「尿がもれる」といっても.....

「尿がもれる」といっても実は様々な症状があります。咳やくしゃみ、立ち上がった拍子など、お腹に力が入ったときに尿がもれてしまうのが腹圧性尿失禁です。中年以降の女性では3人に一人と高率にみられます。これは骨盤底筋という尿道を含んだ筋肉が緩むためにおこります。加齢や出産を契機に出現したりします。

尿意を感じると我慢ができずに出てしまうのが切迫性尿失禁です。 トイレにかけ込むようなことが起こりますので、外出や乗り物に乗っているときなどにたいへんに困ります。膀胱炎や膀胱結石、稀には膀胱腫瘍などで膀胱が過敏になっている場合におこります。男性では前立腺肥大症も切迫性尿失禁の原因になります。脳梗塞や脊椎異常をはじめとする神経疾患の最初の症状として現れることもあります。

普段の排尿は普通なのに、自分の知らないうちに尿が出てしまうのが遺尿症です。子供で夜間眠っている間に出てしまうと"おねしょ"となります。脳が膀胱をコントロールする力がつたないためにあらわれます。心身の発達や精神的なストレスなどが影響することもあります。時間とともに消失することが多いのですが、中には膀胱尿管逆流などの尿路異常などのひとつの症状のこともあります。

他にも、自分で尿が出したいのに出せない、でも尿が少しずつ出てしまう溢流性尿失禁があります。これは尿が出せなくて膀胱がいっぱいになりあふれでてしまうために起こります。、このような場合は全身に悪影響を及ぼしますのですぐに病院を受診しましょう。

どんな検査が必要なの?

簡単な問診と身体検査の他に、尿もれの程度をみる検査があります。数日間、排尿日誌を付けてもらうことで自分の排尿状態や尿もれの程度が簡単にわかります。家庭で簡単にできる尿もれテストもあります。尿もれの程度のひどい場合は、レントゲン検査や膀胱機能検査など、専門的な検査が必要になることもあります。原因を特定するために脳や脊髄の検査を行うこともあります。


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