こんな症状ありませんか?
「陰嚢(いんのう)が腫れてきた」
「陰嚢(いんのう)が腫れてきた」場合、どのようなことが考えられるでしょうか。
陰嚢の腫れに加えて、痛み、発熱、排尿時の症状など痛み以外の症状を伴う場合
- 精巣上体炎(副こう丸炎)は、細菌などによって炎症をおこし、腫れに加えて痛みや発熱を生じます。排尿時の痛みや尿が近くいなどの症状を伴う場合もあります。抗生物質や局所の冷却などで治療を行いますが、高熱時や痛みや腫れのひどい場合には入院治療が必要です。
- 精巣炎(こう丸炎)も細菌などによって炎症をおこして精巣が腫れる病気です。おたふく風邪(ウィルス性の流行性耳下腺炎)の時に、精巣が腫れる場合があります。高熱と痛みと腫れを呈するので、入院が必要になる場合が高い状態です。
- 精索捻転(こう丸捻転)は、精巣に入る血管の束がねじれて精巣に痛みを生じます。発症から数時間以内にねじれを解除できれば精巣を温存することが可能ですので、夜間でも急いで専門医を受診して下さい。
痛みや他の症状がなく腫れてきた場合
- 陰のう水腫(精索水腫)は、水が貯まった状態で、弾力のある腫れ方をします。外来で水を抜きますが、繰り返す場合には手術を行います。
- 痛みもなく陰嚢内が硬くなり、時に表面が不整に腫れてきた場合、陰嚢内の腫瘍が考えられます。早めに専門医を受診してください。